にわ仮面のブログ

「人・本・旅」から学び、アウトプットする場としてこのブログを使っています。

今の自分に出来ることって何か。真剣に考えてみた。


謝りたい人がいます。 武井壮、ホールインワンなるか ※本編は7:40からです

 

この動画を見て、涙が止まりませんでした。

武井壮は15年前の自分を悔い改めるために、一度過去を振り返り果たせなかった思いを達成することが出来ました。この動画見ていて涙が止まりませんでした。
素晴らしいのでみなさんに見て欲しい。

そして、タイトルとこの動画どうリンクするのかって話なのですが、この15年前の武井壮と今の僕の境遇が非常に似ているなと動画を見ていて感じたのです。

僕は4月の後半にあるIT系の営業職に転職を予定しています。
今は、小売業で販売員として働いているのですが、まさに15年前の武井壮のように僕もある人を裏切ったのです。
それも一人ではなく何人も・・・。

ちょっと詳しく転職に至るまで振り返ってみたいと思います。

 

 

僕は、2年前新卒として小売業の企業に入社しました。
入社してから精一杯に働いたおかげで、その働きぶりを上司からとても気に入ってもらい、同期と比べても早めに昇進をさせてもらいました。しかし、あまりにも基礎力が出来ていなかったため結果が出せず、意気消沈。一度降格させてもらい異動をして、もう一度基礎力に磨きをかけ、元のポジションに返り咲けるチャンスをもらいました。

しかし、一度降格してからは働く環境だけでなく、住む環境も劇的に変わったことで思ったように働けず、多くの人に迷惑をかけてしまいました。
そうやって上手くいかないことに自分を攻め続けさらに精神的に追い込まれていきました。

例えば下記のような感じ。

「なんでこんなことも出来ないんだ。」
「前できていたことがなぜ出来なくなってしまうんだ。」
「お金もらってるんだからこれぐらいのことは出来て当たり前だろ」

ほぼ毎日仕事に行くと怒られもう本当に嫌になってしまいました。
また上司との波長もあまり良くなく、正直精神的にもかなり追い込まれました。

なので、要約すると

「仕事でミスを連発してしまう→上司から怒られる→なんでこんなことも出来ずにいるんだ俺の馬鹿!って攻めまくる。→精神的に追い込まれ、仕事でクタクタになり帰宅。すぐに寝てしまう。」
そして、最初に戻る。って感じでした。

しかし、これだけ会社からも期待してもらい、僕としてもこの会社で成し遂げたい夢があったので事態を好転させるため、精神科にも通いはじめました。

診断結果は、ADHDという先天性の障害を持っているかもしれないという結論でした。
また、その時は軽い躁鬱病の傾向も見られたそうです。(あとから聞きました。)

そこから少しでも目の前のことに集中が出来るように薬の治療が始まり、1週間で体重が5kgも痩せるという肉体的に相当厳しい毎日を送りました。
そうやって当時の僕としては本気で仕事に取り組んでいました。確かに、薬の効果もあっていくらか仕事の質に改善の兆候が見られましたが、自分が追い求めるレベルには程遠いというのが実情でした。それだけではなく、私より遅く入社した方のほうが明らかに私よりも良い仕事をしていて、それまで自分がやってきていた努力はいったいなんなんだったのか真剣に悩みました。

努力して、これだけ精神的にも肉体的にも追い込んで頑張って働いても仕事が思ったように出来ない。

さらに追い打ちをかけるように、大変お世話になっていた親戚のおばさんまでも入院してしまいました。
入院先にお見舞いに行った時に、変わり果てたおばさんを見てルックスに衝撃を受け、会話していても昔と違ってものすごいネガティブになっていて本当にショックを受けました。

面会後、病院の待合室で一時間ぐらいなぜだかわかりませんが動けずただぼーっと座っていました。

その時に、おぼろげながら

「今の自分はもう限界かもしれない。違う方向に進むことを考えよう。」

そう考えるようになりました。

しかし、そうやってつらい日々を経たことで、他の人よりも私が抜きん出ていることもわかってきました。
それは「人との距離感を詰めることがうまい」ということです。

思い返せば就活の面談では、ほぼ落ちたことがなく書類さえ受かればほとんど選考は進めました。
また、飲み屋さんに行っても初対面の人と仲良く飲めることが出来るだけのコミュニケーション能力があり、すぐに気に入ってもらえるだけの愛嬌も持ち合わせていることに気が付きました。この自分を客観的に見つめることが出来たのは本当に大きかった。
何より、自分にもいいところはあるんだって本気で思えたことが大きな進歩でした。
そうして、自分が進む方向として考えたのが「営業マン」でした。

なかでも無形商材を扱っている営業マンが自分の強みを活かせるところではないかと思い、その線をずらさずに転職活動をすすめていくと、2社から内定をもらいました。
また、最終面接にも2社すすませていただくことも出来ました。

この経験から自信をすっかり失っていた僕も徐々に自信を取り戻していきました。

 

このような経緯があり、今在籍している企業には本当にお世話になりましたが、自分の強みを活かせる場があまりにも少ないことがわかり退職する運びとなりました。

たくさんチャンスを与えてくださり感謝しておりますが、正直申し訳ない気持ちでも一杯です。
でも、自分はこの道で進んでいこうと本気で決めたことなので、自分の決断に後悔はないです。本当にやるだけやって辞めるわけですし、あの時ああしとけばって思うこともありません。

ただ最後にはしっかりとお世話になった方にはお礼がしたいと思い、直接会える方には叱責を食らうことを覚悟して、退職の挨拶に伺うことに決めました。
(やはり最後は綺麗にして終わりたい・・・。)

今の自分が出来ることはこれだ!ってのがこの退職の挨拶を出来るだけきちっとすること。今の自分がこれ以上出来ないってレベルでやる。

退職の挨拶が終わったあと、新しい職場に移ってから、また出来ることが武井壮の動画を見ていてわかりました。

 

「それは新しい環境で活躍すること。」
そして、「大きく成長した自分を見せること。」
これが今できる最高の退職の挨拶なんだ。

そんなことを真剣に考えたのでした。